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日常的にバイクを楽しんでいる方にとって、普段とは違う景色を満喫できるのが、ツーリングの魅力であり、メリットでもあります。特に仲間と一緒に出掛けるときには、コミュニケーションを楽しみながら走りたい!と思う方も多いのではないでしょうか。
従来のツーリングにおいては、「仲間とのコミュニケーションはバイクを止めた休憩中に行う」というスタイルが一般的でした。しかし近年、無線機を上手に活用することで、より手軽に、会話を楽しみながらツーリングを楽しむ方が増えてきています。
バイク・ツーリングにオススメの無線機の選び方や、購入とレンタル、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
バイク・ツーリング用に無線機導入を検討し始めた際に、まず気になるのが「いったいどんなアイテムを選択すれば良いのか」という点です。無線機にもさまざまな種類があり、それぞれに得意なこと・不得意なことが存在しています。「バイク・ツーリング」というハッキリとした目的があるのであれば、その用途に合った機器を選択することで、ストレスフリーで使用することが可能となります。
バイク・ツーリングで使用する無線機を選ぶ際のポイントは以下の4つです。それぞれを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
無線機購入時のポイントの一つになるのが、「同時に何人の人と通話することができるのか」という点です。この人数が多ければ多いほど、無線機としては高性能で高価な部類に入っていきます。
自分にピッタリのアイテムを探すためには、まずは自分のツーリングスタイルについて検討してみてください。2~3人の少人数スタイルであれば、無線機も少人数専用モデルで十分です。
一方でグループでの走行を楽しむ機会が多いのであれば、4人以上の同時通話が可能なタイプを選択するのがオススメです。会話をする人数が多い場合、同時通話をする際に、ボタンを押して切り替えが必要なタイプも存在しています。よりスムーズにコミュニケーションを楽しむためには、自動で切り替えを行ってくれる高性能タイプを選択するのがオススメです。
ツーリング用無線機を購入するときには、どの程度の距離内で快適に会話ができるのかを、チェックしておきましょう。
お互いにバイク走行していることを考えると、最低でも200メートル程度の通信可能距離は欲しいところです。高速道路に乗ってツーリングに出かける場合には、1キロ以上の通信可能距離があると安心です。
「そんなに仲間と離れることはないんだけど……」と思う方も多いかもしれませんが、バイクで走行中の環境は、周辺の状況によって刻一刻と変化していくもの。山間エリアに入ったり、バイクとバイクの間に障害物が現れたりした場合には、通信可能距離が一気に半分程度まで狭まってしまうこともあり得るでしょう。
無線機をつけてツーリングを楽しんでいると、「いつでも手軽に情報のやり取りができる」という安心感から、事前の打ち合わせをざっくりと終わらせてしまうケースも多いもの。いざツーリングをスタートして、無線機がなかなかつながりにくい!となれば、困ってしまいます。
安全を重視する意味でも、通信可能距離については、余裕を持った機種決定を行ってください。
バイクでツーリング中には、雨に降られてしまうケースも少なくありません。無線機を使って快適ツーリングを楽しむのであれば、防水機能がしっかりとしている製品を選択すると安心です。
無線機の中でも多いのが、生活防水レベルの機能を搭載した製品です。しかしこちらは、突然の雨に降られた場合に対応しきれないことも考えられます。より確実にトラブルを予防したい!という場合には、JISの防水規格をクリアしているアイテムを選択すると安心できます。
IPX6やIPX7と記載されている製品であれば、高い防水機能が備わっていると考えて良いでしょう。
長距離のツーリングを楽しむ際には、無線機の連続使用時間についても、しっかりと確認しておく必要があります。あまり短すぎるものだと、ツーリング中に突然コミュニケーションが取れなくなってしまうことも考えられます。
バイクでどの程度の移動をするのかによっても、連続使用時間は変わってきますが、8時間程度あれば安心できます。また8時間よりも短いものであっても、「仲間との情報のやり取りにしか使わない」「こまめに電源をオフにする」などの対策で、快適に使用できる可能性もあります。
ツーリングと言えば、これまでバイクならではの疾走感を楽しめるイベントではありましたが、どちらかというと孤独な印象も強かったもの。バイク走行中にはヘルメットが欠かせませんし、バイクのエンジン音や周囲の騒音で、快適なコミュニケーションが難しかったためです。
しかしヘルメットに仕込んで使える無線機が登場したことで、ツーリングの楽しみ方も大きく変わってきています。無線を通じて手軽にやり取りすることで、お互いのオススメビュースポットを紹介し合ったり、休憩のタイミングを合わせたりすることも可能となります。
知らない土地へと大人数で出掛けるようなときでも、無線機を使用することで、道案内が楽になります。仲間との距離が開いてしまった場合でも、お互いに会話ができれば不安も少なくなるでしょう。
バイクで走りながら、バイクを通じたコミュニケーションを楽しむことで、より深い仲間との絆を手に入れられるのかもしれませんね。
さて、そんなバイク・ツーリング用の無線機ですが、用意する際には「購入」と「レンタル」という二つの手段から選択することが可能となっています。
無線機購入のメリットは、いつでも自分の自由に機器を扱えるという点にあります。急に仲間とのツーリングが決まったときでも、慌てる必要はありません。手元の機器の調子を確認し、しっかりと充電しておけば準備OKです。
一方で無線機レンタルのメリットは、必要なときに必要な分だけ用意することができ、コスト削減につながりやすいという点が挙げられます。たとえば「ツーリングの予定が入ったものの、これから日常的に楽しむ予定はない……」ということであれば、レンタルでも十分だと言えるでしょう。
レンタルの場合は、少し早めに手配を行っておく必要がありますが、専門店のスタッフにいろいろと相談しながら、レンタル機器を決定できるというメリットもあります。またツーリングの予定に合わせて、「そのときの自分にとってピッタリなアイテム」を用意しやすい点もメリットとなります。
ツーリングの機会が多く、日常的に無線機を利用する場合には、積極的に購入を検討してみると良いでしょう。あらゆる場面に対応できる製品を選ぶことで、長く愛用できるはずです。
一方で、ツーリングに参加する機会がごく限られている場合や、購入アイテムについて悩んでいる場合には、一度レンタルで利用してみるのがオススメです。余計なコスト負担を避けることができますし、実際に無線機の使用感を確かめた上で、自分に合った製品を見つけやすくなるでしょう。
購入とレンタル、自分にとってメリットの大きい方法を選択してみてください。
初心者でも手軽に扱える無線機の登場で、バイク・ツーリングの楽しみ方は、非常に大きく変わってきています。これまでよりも、仲間との連携や一体感を楽しみながら参加できるイベントになっていると言えるでしょう。コミュニケーションを重視することで、女性にとっても身近な趣味になっていくのかもしれませんね。
ツーリングで使用する無線機選びで悩んだときには、ぜひ今回紹介した情報も参考にしながら、自分にとってベストなアイテムを選択してみてください。