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無線機があった方が便利な場面は、日常生活の中に数多く潜んでいます。「なければないままで終わっていくもの」と感じる方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。実際に無線機を導入してみることで、その便利さや活用性の幅広さに驚くことでしょう。
これまでにも、いくつか「無線機導入をオススメするシチュエーション」を紹介してきましたが、今回は「花火大会・お祭り」をピックアップします。花火大会やお祭りで無線機を導入するメリットは、どこにあるのでしょうか。オススメ機種や具体的な活用シーン、実際に導入する場合の無線機選びの注意点など、気になる点を解説していきます。
まずは花火大会・お祭りに、無線機をおすすめする理由について紹介します。
地域で行われる花火大会やお祭りは、開催される地域によって、その規模はさまざまです。本当に近隣地域の方のみが集まってささやかに開催されるお祭りもあれば、周辺の都道府県からも多くの人が集まるような、大規模なイベントになるケースもあります。後者の場合、数十万人の人が、一カ所に集まるケースも少なくありません。
両者の規模には差がありますが、以下のような共通点も存在しています。
地域の方が数多く集まることは、花火大会・お祭りの醍醐味とも言えます。集まる人が多くなればなるほど、「今回の花火大会・お祭りは成功だった!」と感じる方も多いのかもしれませんね。
しかし一つの場所に多くの人が集まれば集まるほど、周辺環境を見通すことは難しくなってしまいます。スタッフ同士の連携も難しくなり、その分、トラブルが発生する可能性も高くなるでしょう。
こうしたリスクを減らすために重要なのが、運営スタッフによる会場管理や来場者誘導です。そしてそのために役立ってくれるのが、無線機やIP無線機というわけですね。
会場のスタッフが、それぞれ無線機を所有していれば、現場で見える全ての情報を、瞬時に他スタッフと共有することが可能です。「自分一人の目」で見られる範囲に限界があっても、こうした情報を積み重ねることで、「全体」として入手できる情報の幅は非常に広くなるでしょう。
スタッフ全員に無線機を持たせ、そしてすべての情報を本部へと集約できる体制を整えておけば、イベント会場ならではのトラブルにも、対応しやすくなるはずです。
現在、無線機の世界で人気が高まっているのが、IP無線機です。IP無線機は、携帯電話の通信網を利用して情報をやりとりするために、携帯電話が通じるところであれば、日本全国どこでも利用できるというメリットがあります。
ただし多くの人が集まり過ぎる花火大会においては、IP無線機のデメリットの方が際立ってしまうこともあります。
花火大会や初詣などの会場において、「多くの人が一斉に携帯電話を使ったために、回線がパンクしてつながらない!」なんて経験をしたことはありませんか? 同じことが、IP無線機でも発生する可能性があります。特に何かトラブルが起きたときには、多くの人が一斉に外部に連絡しようとして、スタッフ同士の情報共有が難しくなってしまう可能性もあるのです。
通常の簡易無線機であれば、あくまでも無線機同士で電波をやり取りし、情報を伝え合うことになりますから、このような場面においても安心して利用できます。
ただし簡易無線機を選択すれば、情報のやり取りが行える範囲に制限が生まれることになります。広範囲で行われるイベントの場合、「すべての情報を一度に本部に集約する」ということが難しくなってしまうかもしれません。
花火大会やお祭りの規模、そして開催エリアの特徴や集まる予定の人数に合わせて、適切な機種を選択することが大切です。
花火大会やお祭りにおける無線機の活用シーンは、以下のとおりです。ぜひ参考にしてみてください。
花火は、導火線に火をつけてから、実際に夜空へと打ちあがるまでに、ある程度の時差が発生します。こうしたタイムラグも踏まえた上で、適切なタイミングで打ち上げることがコツとなります。
花火大会の会場スタッフと、打ち上げスタッフのそれぞれが無線機を所有していれば、ささいな情報でも、すべて瞬時に共有可能です。お互いの判断のもとで、「最高のタイミング」を計ることができるでしょう。
また花火を安心・安全に打ち上げるためには、当日の天候に関する情報が必要不可欠です。無線機を使用すれば、当日、さまざまな場所の天気情報を一度に収集することができます。
お祭りや花火大会の運営には、多くのスタッフが関わっています。会場設営や本部スタッフ、各所の誘導スタッフが同時に動くことで、スムーズな会場運営につながるでしょう。
例えば、会場設営が完了したことを、会場入り口スタッフへと連絡すれば、連絡を受けたスタッフがすぐに観客誘導に入れます。また花火大会やお祭りにおいては、周辺の交通規制が行われるケースもあります。撤収後の連絡がスムーズに通れば、速やかな規制解除にもつながります。花火大会やお祭りの後には、たくさんの人が一気に帰宅しようと渋滞しがちです。混雑の緩和にもつながりそうですね
では具体的に、花火大会やお祭りでの使用に便利な無線機には、どのような種類があるのでしょうか。具体的な機種を二つ紹介します。
免許不要で利用できる、デジタル簡易無線登録局です。音質の良さにこだわっているJVCケンウッド製無線機だからこそ、こまめな情報のやりとりもストレスになりづらいでしょう。電波の飛びが良く、事前にユーザーコードを設定していくことで、混信を防ぐ機能も搭載しています。各種イベントや花火大会への導入実績も多く、安心して活用できる機種と言えます。
こちらはIP無線機で、幅広いエリアにおいて活用できます。「人の混雑度はそれほどではないものの、とにかくイベントエリアが広い!」という場合には、こちらのタイプを選択すると便利に使えます。免許不要で利用できる無線機で、クリアな音質で確実に情報の共有を行うことができます。基本は携帯電話のような1対1通話ですが、いつでも第3者が会話に割り込むことが可能。グループ通話にも対応しており、さまざまな情報を、速やかに共有できることでしょう。
花火大会やお祭りの会場は、多くの人が訪れる場所。「楽しいイベントだったね」と言ってもらえるためには、運営側の影の努力が必須となります。多人数が協力して一つの目標を達成するためには、速やかな情報共有が必須だと言えるでしょう。
無線機は、情報共有に関する問題を一気に解決してくれる理想のアイテムです。購入する方法もありますが、「イベント中だけ利用したい」ということであれば、レンタルの方が低コストで活用できます。花火大会・お祭りにピッタリの機種を選び、事前に用意しておきましょう。
インターネットを通じて、日本全国に無線機の販売・レンタルを行っている株式会社エクセリは、お客様それぞれの状況に合わせて、ピッタリの無線機をご案内しています。「必要な知識がない」「どんな無線機を選べば良いのかわからない」といった場合でも、安心してご相談ください。
無線機を活用すれば、花火大会・お祭りの運営は楽になります。スタッフ同士が密に連携を取れることで、「一人が全体の責任を負わなければならない」なんて場面も、回避することができるでしょう。