2020年に、KDDIが日本国内では初めてとなるLTE通信に対応するIPトランシーバを開発しました。その後、どんどん研究開発が進み続け、現在では車載型LTEトランシーバーやIT無線機など、機能的な無線機がたくさんラインナップされています。従来の無線機とIP無線機の大きな違いは、従来の無線機ではトランシーバー同士の電波が届く距離でしかコミュニケーションをとることができなかったのに対し、IP無線機の場合には携帯電話の電波が入る場所なら、距離がどれだけで離れていても利用可能という点です。また、1対1の会話はもちろんのこと、あらかじめ登録しておけばスタッフ同士が複数でコミュニケーションをとることも可能となり、無線機の活用の幅が大きく広がったと言えるでしょう。
IP無線機の中でも評判なのは、車載型LTEトランシーバーとしても使えるIP500Mです。同時通話や多重通話などの機能が搭載されているだけでなく、GPSによって位置情報を管理できたり、データの伝送をする事も出来るため、離れた場所へ車での移動が必要な場合などには活躍してくれる機種と言えるでしょう。IP無線機は機種によって最大で何人まで同時通話ができるかというスペックが異なりますが、IP500Mモデルの場合には無制限となります。ただ、車載型LTEトランシーバーは携帯電話ではないため、最大通話可能時間は5分間に制限されていて、5分を超えるとペナルティタイムが1秒発生するという特徴がありますが、追加費用はありません。
車載型LTEトランシーバーでも、電波力によっては利用の際に免許が必要になる機種がありますが、IP500Mの場合には免許や資格は一切必要ないため、ニーズに合わせて購入やレンタルなどで利用できるという特徴があります。購入ではなくレンタルを利用する場合、メンテナンスに費用が掛からないという点で節約につながりますし、レンタル期間が終了して別の機種に乗り換えたり、一定期間ごとに最新機種をレンタルして常に新しい機種を使えるというメリットなどがあります。かかる費用もレンタルだととてもリーズナブルで、車載型LTEトランシーバーレンタルでおすすめのエクセリを利用する場合でも、月額料金はIP無線機1台当たり2000円前後となります。また、エクセリではGPSによる位置管理をするかどうかによって料金体系が少し変わり、GPS機能を利用する場合だと、月額費用が少しだけプラスとなります。コスト面やニーズに応じて使い分けることができますし、複数台借りる場合でも必要な機能を必要な所に適用できることは、大きな魅力と言えるでしょう。
車載型LTEトランシーバーのレンタルでは、それぞれどの携帯キャリアの電波を利用するのかは異なりますが、おすすめ業者として評判のエクセリでIP無線機をレンタル場合だと、auの4G LTEネットワークが利用可能です。そのため、auの電波が入る所なら全国どこででも利用できるということになります。残念ながらauの電波は海外では利用することができないので、IP500Mも海外では利用することはできません。
KDDIが開発したIP500シリーズは、他にもたくさんのIP無線機がラインナップされていますが、それぞれスペックは異なります。ニーズに合った機種を選ぶためには、IP無線機はもちろん、車載型LTEトランシーバーについても高い専門知識を持っている業者に相談しながら選ぶのがおすすめです。評判が良い業者に相談すれば、ニーズに合ったピッタリの機種を見つけることができます。
従来のトランシーバーは、それぞれ電波の周波数などが異なるため、種類が異なる無線機同士での会話は難しいとされてきました。しかし車載型LTEトランシーバーの場合には、機種が異なっても通話が可能な相性が良い無線機があり、法人で無線機のレンタルを考えている場合には、そうした点も考えながらIP無線機選びをするのがおすすめです。評判が良いIP500Mだと、IP500Hとの通信も可能なので、車載ならIP500Mにして、携帯型ならIP500Hにするという使い方も良いでしょう。
車載型LTEトランシーバーやIP通信機は、使い勝手が良いと評判の無線機なのですが、クラウドシステムと連動させることによって、さらに便利に使いこなすことができます。例えば、アイコムとナビタイムジャパンが共同開発した有料の管理サービスを利用すれば、IP無線機すべてのシリーズにおける状態や位置情報などをスマホやパソコン、タブレットを使って管理できますし、移動履歴なども管理可能となります。スタンドアローンでの利用や、複数台を管理するなら有料のクラウドシステムを利用しても良く、車載型LTEトランシーバーはニーズに応じて多種多様な使い方が出来るおすすめの無線機です。レンタルならかかる費用もリーズナブルなので、利用しやすくなっています。