アナログ無線機とデジタル無線機の違いとは

電波のやり取りで他者とのコミュニケーションがとれる無線機は、携帯電話の使用が難しいような環境でも活用することができます。

特に作業現場や、一緒に働くスタッフとの連携を密にとる必要がある仕事では、無線機があることで助かる場面も多いことでしょう。

さて、このように便利な無線機にはアナログ無線機とデジタル無線機の2種類があります。今後、無線機の導入を検討している方にとっては「どちらを選べば良いのだろう」と悩むポイントにもなるはずです。

今回は、アナログ無線機とデジタル無線機の違いについてわかりやすく解説いたします。無線機の導入を検討している方は、参考にしてみてください。

アナログ無線機の特徴とは?

アナログ無線機の特徴とは?

アナログ無線機とは、その名前のとおりアナログ方式の電波を送受信することで情報のやり取りを可能にした無線機です。比較的昔から使われてきた方式だと言えるでしょう。

アナログ無線機を採用するメリットは以下のとおりです。

  • ・音声データのやり取りが、地形によって左右されにくい
  • ・無線機のバッテリーが長持ちする
  • ・デジタル無線機よりも音声が途絶えにくい

古い方式だと、性能が劣っているのでは?と思われるかもしれませんが、状況によっては「デジタル無線よりもアナログ無線の方が使いやすい」ということもあります。

入り組んだ街の中や屋内などの狭く複雑な場所では、デジタル無線機よりも相手に音声が届きやすいというメリットがあります。また情報のやりとりの方式がシンプルな分、バッテリーも長持ちします。

また電波が届きにくいような場所では、デジタル無線機の場合は「プツン」と通信が途絶えてしまうことがあります。アナログの場合には、音声の質が悪くなることがあるものの、通信そのものが簡単に切れてしまうことは少ないです。

こちらもアナログ無線機ならではのメリットだと言えるでしょう。

デジタル無線機の特徴とは?

デジタル無線機の特徴とは?

続いて、デジタル無線機を採用するメリットをご紹介いたします。こちらはデジタル方式の無線を活用して音声データのやり取りを行うタイプの無線機で、アナログ無線機よりも新しいタイプです。

デジタル無線機では、相手へ届けたい「音」の情報を、「0」と「1」という数字に変換して届けています。これにより、アナログ無線機にはない、以下のようなメリットがあります。

  • ・直線距離で遠くまで音声を飛ばすことができる
  • ・混線に強い
  • ・アナログ無線機よりも音質がクリア

デジタル無線機では、音声データを一度別の形へと変換することで、より遠くまで飛ばせるようになっています。またデジタル化される過程で、気になるノイズをカットしてくれる効果が期待できます。

アナログ無線機を使っていたときには、「相手が何を言っているのかよくわからず、コミュニケーションを取る際にストレスがあった」と語る方も少なくありません。こうした苦労は、無線機をデジタルのものへと変更することで取り除くことができる可能性が高いです。

またデジタル無線機の場合、情報の伝達にそれぞれ細分化されたルートを通ります。他の情報と同じルートでやり取りされる可能性が低いので、アナログ無線機よりも混線に強いという特徴があるのです。

一般的に「デジタル無線機はアナログ無線機よりも優れている」と言われることが多いですが、実はアナログ無線機よりも劣っている点もあります。

一つめは、バッテリーの駆動時間についてです。情報をシンプルな形でやり取りするアナログ方式とは違って、デジタル方式では一度その情報を変換しなければいけません。その過程でバッテリーが消費されてしまうため、電池の持続時間が短くなってしまいます。

二つめは、入り組んだ地形には弱いということです。デジタル化された情報は「まっすぐ」遠くまで飛んでいきます。曲がったり障害物を迂回したりすることは苦手なので、情報を乗せた無線が何かにぶつかって途絶えてしまった場合、残念ながらそこで通信が終了してしまう可能性があります。

アナログ無線機の場合は障害物にも強く、電波状態が悪くなったときでも「音質が悪い中でもやり取りが可能」という点を考えると、アナログ方式の方が優れていることもあると言えるでしょう。

要注意……アナログ簡易無線は今後使えなくなります

要注意……アナログ簡易無線は今後使えなくなります

アナログ無線機とデジタル無線機には、それぞれで異なる特徴があり、活躍してくれる場所も変わってきます。本来であれば、「自分の用途に合わせてピッタリな方を選ぶ」というのがベストです。

しかし近年では、無線機を導入する際に「アナログ無線機」ではなく「デジタル無線機」を選ぶ方が圧倒的多数となっています。なぜならアナログ無線機は、今後使用できなくなることが決まっているからです。

アナログ簡易無線機が使えるのは、2022年11月30日まで。これは電波の使用法を定めた【電波法】ですでに決定されており、それ以降は使用することができなくなります。

これまでアナログ簡易無線機を快適に活用してきた方にとっては「いったいどうして?」と疑問を持つと思われますが、このルールが決められたのは限りある電波をより有効活用するためなのです。

私たちが毎日の生活の中で使っている電波は、非常に多岐にわたっています。

  • ・テレビ
  • ・携帯電話
  • ・コードレス電話機
  • ・タクシー無線
  • ・各種交通系ICカード

私たちの生活にとってはどれも非常に重要なもの。しかしこうした「電波を活用した製品」が増えれば増えるほど、使える電波に限りが出てきているのも現実なのです。

これまでのアナログ無線機では、使われる周波数を細分化することができませんでした。イメージをするのであれば、非常に大きな道路を、何台もの車が走っている様子を思い浮かべてみてください。

通行する車の量が多くなればなるほど、トラブルの数も増えてしまいます。より細い道を用意して、それぞれの目的に合った流れを生み出す必要があるというわけですね。

こうした電波の細分化を可能にしているのがデジタル無線機で、将来的にはアナログ簡易無線機を廃止することで、限りある電波を守ろうとしています。

2022年12月以降にアナログの400MHz帯簡易無線機を使用すると、処罰の対象となってしまいます。現在発売されている機種をそのまま活用していった場合、無線機に「アナログ」と「デジタル」の二つのモードが搭載されているケースもあるでしょう。しかしこの場合でも、「アナログ」を使用すると処罰の対象となりますから、十分に注意してください。

このような流れがすでに決まっているからこそ、先々のことを考えて、アナログ無線機よりもデジタル無線機を選ぶ方が多くなっているというわけです。

2022年以降も使うのであればデジタル無線機がオススメ

無線機を活用しようと思っている場面は、人によって異なるもの。もしも「2022年よりも前に使わなくなる」という予定であれば、アナログとデジタル、好きな方から選ぶのがオススメです。

一方で「2022年以降も使い続ける」もしくは「今はとりあえず使いたいけれど、今後のことはまだわからない」という場合には、先々のことも見据えた選択をするのがオススメです。2022年なんてまだまだ先のことと感じるかもしれませんが、実際にはあっという間にやってきてしまうでしょう。

その時期を迎えて慌てるのではなく、導入時にしっかりと検討し、デジタル無線機に決めておくことでメリットも大きくなるはずです。デジタル無線機のデメリットが気になる場合には、販売店のスタッフにも相談しながら、「デメリットを最小限にできる自分にとってのベストな機種」を選択するのがオススメです。

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