デジタル簡易無線とは?特徴や活用シーンをご紹介

デジタル簡易無線とは?特徴や活用シーンをご紹介

無線機にはいくつか種類がありますが、その中の1つにデジタル簡易無線というのがあります。これから業務で無線機が必要になり、用意しようとしている企業の担当者にとっては、特徴などをよく把握しておきたいでしょう。

無線機を使用するなら、種類ごとの特徴をよく把握した上で用途に合ったものを選ぶことが大切です。本記事ではデジタル簡易無線の特徴を解説し、活用シーンを紹介していきます。

デジタル簡易無線とは

最初にデジタル簡易無線の概要について見ていきましょう。

簡易業務用無線機の一種

無線機は特定小電力トランシーバーと簡易業務用無線機、IP無線機の3種類に大別できます。このうち、デジタル簡易無線は簡易業務用無線機の一種です。デジタル方式の簡易業務用無線機がデジタル簡易無線に該当します。

400MHz帯のアナログ方式の簡易業務用無線機もありますが、2024年12月1日以降は使用できなくなる予定です。そのため、これから簡易業務用無線機を使用するなら、できるだけデジタル簡易無線の方を選ぶのが望ましいでしょう。
※150MHz帯のアナログは引き続き使用可

通信距離

デジタル簡易無線は最大出力が5Wです。音質や秘話性がアナログ方式よりも優れています。通信距離は障害物がない見通しで最大10キロまで対応しているため、相手と離れた距離で使用する用途にも向いているでしょう。相手との間に遮蔽物などがあっても通信可能です。 例えば、大きな建物の中で、別のフロアにいる相手と通信できます。建物の中と外にいる人同士でも問題ありません。

ただし、遮蔽物が多い場合や相手との距離が長い場合だと、通信が不安定になる可能性があります。そのため、安定した通信を行うのは1~5キロくらいまでの距離で使用するのが望ましいです。

デジタル簡易無線の種類

デジタル簡易無線を使用する際には、無線局の申請手続きを行わなければなりません。無線局は免許局と登録局があり、機種ごとにどちらかに決まっています。では、免許局と登録局の違いについて見ていきましょう。

免許局

免許局のデジタル簡易無線は、業務での使用のみを想定しているものです。社内の人のみ使用できるのが特徴で、社外の人に使わせることはできません。また、複数台使用するときにはまとめて申請することはできず、1台ずつ手続きが必要です。

登録局

登録局のデジタル簡易無線は、用途が限定されておらず業務以外にも使用できます。登録申請をする際には、1台ずつ行う個別登録と複数台まとめて行う包括登録の両方が可能です。

また、登録局の無線機は社内の人だけでなく外部の人も使用できます。そのため、無線機のレンタル業者が取り扱っているデジタル簡易無線は登録局の機種です。業務用としてはもちろんのこと、レジャーなどでも幅広く使用されています。

ただし、登録人以外の者により無線局を運用させた場合には「無線局の運用の特例にかかる届出書」が必要です。そのため、レンタル業者はこの届出書を提出しています。

総務省のホームページにも次のように記載されています。

“平成20年4月の電波法改正で、キャリアセンスが義務化されている登録局についてのみ、「登録人以外の者による運用」(レンタル)を可能としました。
免許制度による簡易無線局(免許局)は引き続き、アナログ及びデジタルともにレンタルはできません。
レンタルの場合は、「登録人以外の者による運用」と位置づけられ、登録人は事前と事後に以下の手続きが必要となります。”

引用元:総務省「デジタル簡易無線(登録局)について」

また、免許局と登録局の違いについて詳しくはこちらの記事も併せてご覧ください。

デジタル簡易無線のメリット

デジタル簡易無線には次のようなメリットがあります。

秘話性が高い

デジタル簡易無線では、秘話コードをかけて使用できます。その場合には、秘話コードを知っている人でないと通信できない仕組みです。そのため、近くで無線機を使用していた無関係の人に偶然つながって情報が漏れてしまうようなことはありません。機密性の高い情報のやり取りも安心して行えます。

携帯電話の電波が届かなくても使える

デジタル簡易無線を使用する場合には、通信相手の端末と自分の端末が直接つながって、情報をやり取りします。スマホや携帯電話で通話するときと違って、基地局を介するわけではありません。

そのため、携帯電話の電波が届かない場所でもお互いの電波さえ届けば問題なく使えます。特に山間部などでは、携帯電話の電波が届かないという理由で、デジタル簡易無線を使う人も多いです。

ボタンを押すだけでつながる

デジタル簡易無線で通信するときには、ボタンを押してしゃべります。スマホや携帯電話のように、相手の電話番号を入力したり選択したりする必要はありません。

通信相手も着信に出る操作は不要です。何もせずとも、相手がボタンを押してしゃべれば声が聞こえてきます。

そのため、作業などをしながらでも効率的に情報のやり取りができるでしょう。

通信可能な距離が長い

デジタル簡易無線は、比較的長い距離の通信に対応しているのもメリットです。特定小電力トランシーバーだと、電波が届きにくいような場合でも、デジタル簡易無線なら快適に通信できます。

複数の相手に同時発信できる

業務で複数の相手に同じ情報を同時に知らせたいことなどもあるでしょう。携帯電話で通話する場合だと、1人ずつ順番に知らせる必要がありますが、デジタル簡易無線なら同時発信できます。

チームでそれぞれのメンバーが離れた場所で作業をするときや、チームのリーダーが全員に対して同じ指示を出すときに便利です。異常を知らせるときにも簡単に全員に知らせられます。

デジタル簡易無線の活用シーン

デジタル簡易無線の活用シーン

デジタル簡易無線は、主に次のようなシーンで活用されています。

警備業務

警備業務では、離れた場所にいるスタッフ同士が情報のやり取りをする機会が多いです。例えば、大規模な商業施設やオフィスビルなどでは異なるフロアにいる警備員同士が連絡を取り合う必要があります。

工事現場などの警備においても、離れた場所にいる警備員同士が情報をやり取りしながら、自動車を誘導していることが多いです。

大きなイベント会場

大きなイベント会場ではスタッフがそれぞれ別々の場所に配置されています。自分の持ち場の状況を他のスタッフに知らせるために、デジタル簡易無線を使うことが多いです。距離が離れていて遮蔽物が多い場合でも、デジタル簡易無線なら問題なく通信できます。複数のスタッフに対して同じ内容のことを同時に伝えたいときにも便利でしょう。

物流倉庫

物流倉庫で効率よく業務を進めるためには、スタッフでの情報交換をスムーズに行うことが大事です。デジタル簡易無線を使うことで、瞬時に情報共有ができて、スタッフ間で上手く連携して作業を行えるようになります。

工場

工場では製造工程ごとに進捗度合いを確認するなど、連絡調整が必要になることが多いです。材料の搬入や完成品の搬出などの際にも、スタッフ間の情報のやり取りでデジタル簡易無線が使われることがあります。

宿泊施設

大きなホテルなどでは、異なるフロアにいるスタッフ間で連絡を取り合うことが多いです。スタッフ全員に対して情報共有しなければならないこともあるでしょう。そのような場面で、遮蔽物に強く距離が長くても通信可能なデジタル簡易無線が活躍します。

レジャー

デジタル簡易無線が活用されているのは業務だけではありません。登山やキャンプ、スキーなどのレジャーでもよく使われています。山奥では携帯電話の電波が届かない場所が多いですが、デジタル簡易無線なら問題なく通信可能です。万が一の遭難に備えてデジタル簡易無線を持って行く人もいるでしょう。

初めてデジタル簡易無線を使うならレンタルが便利

初めてデジタル簡易無線を使うなら、購入するよりもレンタルで利用するのがおすすめです。では、その理由について見ていきましょう。

すぐに使える

レンタルの場合には登録局の機種を使用しますが、自社で登録手続きを行う必要はありません。レンタル業者が登録手続きを既に行っているため、届いたらすぐに使えるのがメリットです。

初期費用がかからない

デジタル簡易無線を購入する場合には、最初にまとまった金額を用意しなければなりません。その点、レンタルなら少額の費用で済むのがメリットです。業務で毎日継続的に使用するのではなく、たまに必要になるだけなら、トータルの費用もレンタルの方が安く済むでしょう。

機種を毎回選べる

デジタル簡易無線の中にもさまざまな機種があり、用途に合うものとそうでないものがあるでしょう。購入する場合には、用途にあまり合わない機種を選んでしまったら、ずっとその機種を使い続けなければなりません。

その点、レンタルなら毎回機種を選べます。もし用途に合わない機種を選んでしまっても、それほど痛手ではありません。

いずれ購入する予定でも、最初はレンタルで使用して、用途に合う機種を探すのもいいでしょう。

レンタル業者を選ぶ際のチェックポイント

デジタル簡易無線をレンタルする業者を選ぶ際には、次のような点をチェックしておきましょう。

実績

優良業者とそうでない業者を見分けるには、実績が参考になりやすいです。できるだけ取引実績の多い業者や創業年数の長い業者を選ぶのが良いでしょう。長期にわたって多くの企業が利用しているということで安心して利用できます。

取り扱い機種

業者によって、デジタル簡易無線の取り扱い機種が多いところと少ないところがあります。多くの機種を取り扱っていれば、自社の用途に合う機種が見つかるでしょう。逆に取り扱い機種が少ないと、あまり合わない機種で妥協せざるを得なくなることがあります。

レンタル価格

レンタル価格が高すぎないかどうか確認しておきましょう。複数社のレンタル価格を比較してみると、全体から見て高いのか安いのか分かります。

問い合わせ時の対応

問い合わせをしたときの対応で、優良業者なのかそうでないのかおおよそ把握できます。迅速に丁寧に対応してくれる業者なら、レンタル中にトラブルが発生したときなどにも、的確にサポートしてくれるでしょう。

また、対応可能な曜日や時間帯なども大事です。業務で土日や深夜にデジタル簡易無線を使うのであれば、土日や深夜でも対応できる業者の方が安心して利用できます。

まとめ

デジタル簡易無線はデジタル方式の簡易業務用無線機です。携帯電話の電波が届かない場所でも使えて、最大で10キロ程度離れた相手と通信できます。安定的に通信できる距離は1~5キロ程度です。

主にイベント会場や物流倉庫、宿泊施設などの業務で使用されることが多く、レジャーで活用されることもあります。

免許局と登録局の2種類に分かれていて、このうち登録局ならレンタルでも使用可能です。短期間だけデジタル簡易無線を使いたい場合などにはレンタルが便利ですので、ぜひ利用を検討してみてください。

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